2018年5月13日日曜日

「兵」木下 昌輝

出せば必ず読むリストに入っている中で唯一の時代劇作者、木下 昌輝。今回は、桶狭間あたりから、関ヶ原まで。登場人物も多く、しかも、入り組んでいて最後までミステリーのように人物が現れたり消えたり。今回、最高に面白かったのは上杉謙信像。これほど、面白い謙信は初めて読みました。これだけでも、読む価値あり。この作者、こだわりが半端でなく、そこが面白いのですが、頑張って付き合わないと、そこが読み取れない。次回を楽しみにしてます。★★★

2018年5月11日金曜日

「翻訳家の蔵書」大瀧啓裕

ラヴクラフトを始め、翻訳の巨人である作者の青春が描かれています。神戸での学生時代の英語を通じての出会い。翻訳家への道筋。サンリオSF文庫の経緯。殆どの翻訳作品を読んでいるので、ひたすら懐かしく読んでしまいました。70年台に中高校でSFに出会った人にはたまらない本なのではないでしょうか。★★★★

2018年5月9日水曜日

「バッタを倒しにアフリカへ」前野ウルド浩太郎

ポスドクが、モーリタニアに渡り、現地でバッタの大群から農業を救う研究を行います。現地の生活、研究所、所長以下所員、助手兼運転手の現地人。多くの人に会い、バッタの大群を追ってクルマで走り、研究用のバッタの飼育を試みる日々が描かれます。語り口とともに、閉塞した日本を出た研究者の意気込みが素晴らしいです。★★★★

2018年5月8日火曜日

爆発の三つの欠片(かけら)「チャイナ・ミエヴィル」

「言語都市」で、圧倒的な世界観を見せつけた作者の短編集です。短編だけに、より世界観が際立ちます。中でも、祭りの馬鹿騒ぎで豚の頭を被された男を描く「祝祭のあと」の不気味さは凄いです。★★★

2018年5月7日月曜日

「都市をたたむ―人口減少時代をデザインする都市計画」饗庭伸

空いた穴を埋めるのではなく、スポンジ化させ、都市機能のHUBは行政が、空いたスポンジの穴は民間が埋めて、都市をたたんでいくという戦略。合筆など、法改正がかなり必要だと思うけど、いい悪いはともかく、こういった話が普通にできるようにならないと改革はできないので、どんどん進めて、だめだったら考えればいいと思う。問題は、こういった話を進めるためのシステムを作る場所、方法なんだろうと思いながら読みました。★★★