2014年5月27日火曜日

アニメはボードビルから発生した「ミッキーはなぜ口笛を吹くのか―アニメーションの表現史」細馬宏通

ミッキーはなぜ口笛を吹くのか: アニメーションの表現史 (新潮選書)初期のアニメーションは、舞台でのボードビル芸から発生した。そのため、リップシンクはとても重要なファクターになって、ベティ・ブープなどを産み出す。しゃべる口のアニメーション史。莫大な知識に裏付けられた歴史を辿るのに、3ヶ月かかってようやく読み終わりました。勉強になりました。★★★★★

2014年5月24日土曜日

世界とか宇宙とか言い過ぎ「世界一素朴な質問、宇宙一美しい答え: 世界の第一人者100人が100の質問に答える 」ジェンマ・エルウィン・ハリス

世界一素朴な質問、宇宙一美しい答え: 世界の第一人者100人が100の質問に答えるイギリスの小学生の100の質問に、デヴィッド・アッテンボロー、ノーム・チョムスキー、リチャード・ドーキンスといった、超絶の著名人が答えていますが、内容はそれなり。大人が読んで面白いほどの答えは入っていません。やはり自分で回答は探さないと。★★

2014年5月21日水曜日

いよいよ総力戦「岳飛伝 八 龍蟠の章」北方 謙三

岳飛伝 八 龍蟠の章南宋と、金が連合して、いよいよ梁山泊と総力戦が始まりそうです。岳飛伝のタイトルは、意味がなくなってきていますが、経済を歴史のエンジンと考えた物語が、闘いをどう描くのかいい加減書いてもらわなくては。★★★

2014年5月19日月曜日

「臨機巧緻のディープ・ブルー」小川一水

臨機巧緻のディープ・ブルー (朝日ノベルズ)見る知るために派遣される艦隊。まるでスタートレック。そして、ファーストコンタクト。止めは、シャンブロウかと思える美少女宇宙人。これを集めて、ライトノベルしてます。それなりに面白いけど、ちょっとバタ臭いです。★★

2014年5月16日金曜日

巨大シロクマにも活躍して欲しかった「博物館のファントム 箕作博士のミステリ標本室」伊与原新

博物館のファントム 箕作博士のミステリ標本室上野の国立科学博物館とそっくりというか、そのままの国立自然史博物館が登場します。煉瓦作りの旧館に巣くう博学の変人博物学者と、新人の若い女性のコンビが事件を解決。ガリレオか、と突っ込みたくなりますが、それなりに博物学的知見が事件解決に役立つというか、ガリレオのインチキに比べて格段に良くできてます。話しが、もう少しコンパクトになればいいんですが。国立科学博物館の巨大シロクマ、とにかく気に入っているのですが、作品にはでてこなくて、こちらはちょっと残念です。★★★

2014年5月14日水曜日

ホーンブロワーシリーズ的SFです「大航宙時代」ネイサン・ローウェル

大航宙時代: 星海への旅立ち (ハヤカワ文庫 SF ロ 9-1)身よりもない若い少年が貿易船に乗り込み、成長して行く教養小説です。勉強し、階級をあげ、船に貢献し、信頼を築く。あまりにも理想的ですが、この手の小説は男の子のハーレクインロマンスなので、これでいいのでしょう。★★

2014年5月13日火曜日

ネイミス提督以来の面白さ「ヴォルコシガン・シリーズ 外交特例」ロイス・マクマスター・ビジョルド

外交特例 (創元SF文庫)ネイミス提督がいなくなって、面白さも半減していたシリーズですが、新しい面白さが加わっています。しかも、スケールはより巨大化。ヴォルコシガン・シリーズは、こうでないと。★★★

2014年5月1日木曜日

結局、人間は変わらないのか「第五の権力―Googleには見えている未来」エリック・シュミット、ジャレッド・コーエン

第五の権力---Googleには見えている未来いい事もあれば、悪い事もあるよ。通り一遍な、分析で、ここは変わるでも、こんなことも考えられるの連続。人間自体が変化する事をまるで信じてないし、世界は変える事ができないという底流が流れている。こんな本最低です。★