2012年11月30日金曜日

知識は力「スウェーデンは放射能汚染からどう社会を守っているの」高見/幸子、佐藤吉宗

スウェーデンは放射能汚染からどう社会を守っているのか豊富な実例。これが正しいとはいえないかもしれませんが、目安にはなります。いい加減なデマに惑わないためにも、知識を付けなければ。★★★★

2012年11月27日火曜日

博物学イギリス人「ピニェルの振り子」野尻抱介

イギリスの博物ブーム時代の庶民や貴族をいきなり攫って、あちこちの星へばらまきました。宇宙船と、宇宙服を配って、大博物学時代の到来です。剥製を作って、大英博物館に運び込め。そんな時代の博物学SF。こんなテーマでも科学できるとは驚きでした。★★★

2012年11月24日土曜日

「世界樹の影の都」N・K・ジェミシン

世界樹の影の都 (ハヤカワ文庫FT)ローカス賞受賞、ヒューゴー賞、ネビュラ賞、世界幻想文学大賞候補となった前作「空の都の神々は」の続編です。ミステリー要素の強かった前作に続き、いきなり路地で神の一人が殺されます。犯人探しは、前作通り。ただ、犯人がわかった後が長過ぎます。自分が焦げてないか洗面所で確認したり、目が見えているのかどうかが大切な問題なのに、中途半端な表現も多く、推敲が足りてないのでは。最終作の次巻に期待します。★★★

2012年11月21日水曜日

エイトマン復活「機龍警察 暗黒市場」月村 了衛

機龍警察(ハヤカワ文庫JA)3作目で、本当に完成度が上がりました。主人公は、元ロシアの警察官。国に裏切られ、それでも日本で警察官として生きようとしています。刺青が入り、背中にパトレイバーのようなロボットを操るためのモジュールが入り、まるで平井和正版のエイトマンです。所轄は、87分署シリーズ。警官シリーズの大御所をうまく使って、腕の良さが光ります。SF好き以外の人に読んで欲しいです。★★★

2012年11月15日木曜日

西行できました「宿神 第二巻」夢枕獏

宿神 第二巻執着が強く、死にたがり屋の西行登場。面白いんですが、主人公がダメすぎ。申、超人です。もう少し人間ぽい登場人物になっていくと思っていたのですが。とりあえず、まだ大丈夫です。★★★

2012年11月14日水曜日

カイトで大気圏突入です「魔法使いとランデヴー」野尻抱介

魔法使いとランデヴー―ロケットガール〈4〉 (富士見ファンタジア文庫)女子高生宇宙飛行士も第4段。カイトを使って大気圏突入です。こんな素材ができる日が来るのを生きて見たい。★★★

2012年11月11日日曜日

「曲り角の日本語」水谷静夫

曲り角の日本語 (岩波新書)岩波国語辞典の編纂者が語る、日本語の危機。言葉は変わっていく、しかし、どう変わるのかを無責任に眺めているだけでなく、きちんと研究し、国語が間違ったら修正出来るだけの学問を。コンピュータアプリの自動生成にも通じる、厳密な学問としての国語がここにあります。今の国語教育が、いかに間違った論理になりたっているのか、どうすればいいのかわかります。この人天才です。★★★★★

2012年11月10日土曜日

地味に頑張ってる若人編「岳飛伝 二 飛流の章」北方 謙三

岳飛伝 二 飛流の章梁山泊の物語に戻ってます。大河ドラマの定番進め方として、これから、ジジイがどんどん死んで、新しい時代が来るのでしょう。死に方の物語が復活しそうです。★★★

2012年11月7日水曜日

ついにプロのところにもオープンソース「ArduinoとMATLABで制御系設計をはじめよう!」平田光男

ArduinoとMATLABで制御系設計をはじめよう!MATLAB/Simulinkといえば、プロのメーカーで組み込みを行う人の専用ツール。値段も7桁のツールです。ついにオープンハードウエアが、この世界にリンクした気分。