2012年4月30日月曜日

インターネットの未来がわかる「ヴィクトリア朝時代のインターネット」トム・スタンデージ

ヴィクトリア朝時代のインターネット19世紀に世界を繋いだ、電信技術。実は、いろんな方式があり、広まるまでは、笑い話のような迷信が生まれ、海底ケーブルが惹かれ、チャットルームが開設される。まるで、インターネットをみるかのような、その発展と、そして終焉までが書かれた歴史書です。Googleファン必見、日本語になっていたとは知りませんでした。★★★

2012年4月23日月曜日

久々の短篇集「いま集合的無意識を、」神林 長平

いま集合的無意識を、 (ハヤカワ文庫JA)タイトルから意味深。作者の分身と思える作家も登場。神林ワールドはそのままに、新たな立脚点にたった作品が入った短篇集です。★★★

2012年4月17日火曜日

「盤上の夜 」宮内悠介

盤上の夜 (創元日本SF叢書)第1回創元SF短編賞を受賞した同名作品を、連作短編集に仕上げています。チェスから、チェッカー、囲碁、麻雀、そして、原作の続編が続きます。第1作としては、破格の出来です。銀以外にもいろいろ泣いてます。★★★

2012年4月16日月曜日

「南極点のピアピア動画」野尻 抱介

南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)ソフトウエアは限りなく、ハードウエアに近づき、ハードウエアも限りなくソフトウエアに近づいている、それを支えるSocと、オープンハードウエア。次にオープンになるのは、ハードウエアです。そして、そこに乗っかるのが、情報という怪物。この小説に登場する、初音ミクっぽいキャラは、まさしくこうした時代の情報そのものです。オープンハードウエアにより、情報が解放され、世界はこう変わることもできるのでした。やっぱりSFは素晴らしいです。★★★★★

2012年4月15日日曜日

「ヴォルコシガン・シリーズ ミラー衛星衝突」ロイス・マクマスター・ビジョルド

ミラー衛星衝突 上 (創元SF文庫)久々のマイルズ・ヴォルコシガン復活!と喜んで読んだのですが、まるで面白くない。女性視点と、マイルズとの交互の視点交換と書くと、すぐに思い浮かぶのが、「死者の短剣」。あの第1作のダメさが前面にでています。男女間の恋愛を描くと、せっかくの世界観が吹っ飛びます。素晴らしいシリーズだっただけに、とにかく残念です。★★

2012年4月14日土曜日

「昭和ちびっこ未来画報  ぼくらの21世紀 」初見健一

昭和ちびっこ未来画報60から70年代に雑誌で紹介された。未来予想のイラストが満載。大阪万博のパンフレットも、見ていると懐かしいです。★★★

2012年4月9日月曜日

ついに最終巻「十字軍物語 3」塩野七生

十字軍物語〈3〉ローマから、中世へ、十字軍を通じて、ルネサンスまでの、地中海通史がようやく終了。最終巻は、500ページ弱という厚みで読み応えもありました。しかし、ローマに比べると、彼らの装備や食事や、経済力、識字など総合的な状況、原理的と作者が書いてしまう宗教的な時代性が語られないまま終わってしまい、若干の肩透かしを受けます。次のテーマはサラセンからみた、地中海世界史を期待してます。★★★

2012年4月5日木曜日

適当都市論「日本人はどう住まうべきか? 」養老孟司 , 隈研吾

日本人はどう住まうべきか?震災後の都市論を、木の建築で有名な建築家と、解剖学者が対談で語るといった内容です。読むには面白いのですが、批判意外は適当な対談集になっていて、話のレベルにがっかり。飲み屋で個人的にやって欲しいレベル。★★

2012年4月3日火曜日

「楽園考古学―ポリネシアを掘る」篠遠 喜彦, 荒俣 宏

楽園考古学1960年代から太平洋の島々の考古学を手がけてきた、ドクターシノトこと、篠遠博士と、荒俣 宏の対談です。著者が書いているとおり、冒険です。釣り針で考古学をやるというのも初めて読みました。島からの文明論も面白い。久々に、新しい考え方の本を読んで気がします。★★★★

2012年4月1日日曜日

新プロジェクト始動です「先生、モモンガの風呂に入ってください! 鳥取環境大学の森の人間動物行動学 」小林朋道

先生、モモンガの風呂に入ってください!: 鳥取環境大学の森の人間動物行動学モモンガの住む森を守るための、モモンガプロジェクト始動。モモンガの水買いたいですが、検索してもでてきませんでした。今回は、実験がいい感じ。★★★