2012年2月28日火曜日

2012年2月26日日曜日

ちょっと悲惨になってきました「不惑剣  完四郎広目手控」高橋 克彦

完四郎広目手控 不惑剣仮名垣魯文の元、新聞業に手を貸す完四郎が、神風連の変を見に行きます。この後、西南戦争、朝鮮出兵ときな臭くなる日本の行く末を描いてますが、ちょと感覚的すぎ。今までの気軽な、完四郎が、急に死に場所を探す危ない人に。愛妾小勝が打った、電文エピソードなど新聞に関わりのかるものが抜け落ち、ちょっと心配な展開です。★★

久々にきちんと小説になってます「恋物語」西尾 維新

恋物語 (講談社BOX)最終巻と思えば、まだまだ最終シリーズの続編がでるとのことで、新しい布石が随所に出てきます。しかし、久々に時間をかけて書いてある、それなりにデキもよくなってます。裏と思ったものが表、表は裏へ。価値観の、この変動具合は、魔法少女りすかの頃を思い出させます。もちろん、あれほどのキレはありませんが。★★★

ちょっと明るくなりました「NOVA 6」大森望/責任編集

NOVA 6---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)5を読んでないのに、間違えて6を買ってしまいました。前回、4は悲惨な暗い話が多く、軽いのが欲しかったのですが、今回は若干明るいし、読みやすいものが集まってます。作者が固定化してきているのが心配。新しい作家紹介本と思っていたので、他に作品がなかったり、有名な作家だったりすると、ちょっと残念です。★★★

2012年2月25日土曜日

遅くなりましたが、木曜日に、第17回BAクリエイターズサロンに行ってきました。

第17回BAクリエイターズサロン、今回は、チームラボの猪子さん。日本人は、平安時代から、マリオまで、景色をレイヤーで見ている。西洋では、パースティクティブでみている。愉しめました。

TOKYO ACM SIGGRAPH (シーグラフ東京)セミナーは、楽しかった。

シーグラフ東京のセミナー終了。Skypeで、WETA Digitalの論文作者と繋いで、話しを聞けるという、めったに無い企画運営。シーグラフアジア報告会でした。勉強にもなるし、面白いし、久々に感じる楽しさです。会の後の飲み会も盛り上がりました。

2012年2月21日火曜日

第2シリーズ開幕「彷徨える艦隊7──戦艦ドレッドノート 」ジャック・キャンベル

彷徨える艦隊7: 戦艦ドレッドノート (ハヤカワ文庫SF)故郷に帰ってそうそう、今度は異星人との国交を開くために艦隊は、再び出撃します。異星人の調査、いきなり戦闘。始まったばかりで、どこに面白さを置くのか、よくわからないまま。次巻に期待します。★★

2012年2月20日月曜日

白髪染めの化学

先日、美容室であまりに進められるので、白髪染めしました。髪を洗ってくれたアシスタントの人がよく勉強をしていて色々教えてもらった。A液は、色素。B液は、過酸化水素水。このB液で、キューティクルを開き、髪に色素を入れる。しかし、このままではアルカリ性のままで、色はどんどん抜けてしまう。そこで、弱酸性のシャンプー&ローションで、中和していき、できれば弱酸性に戻す。したがって、小型のシャンプーをつけますから、しばらくはこれで髪を洗って欲しい。彼は、金髪で、どう手入れしてもペーハーは7以上のままで、色がどんどん抜けてしまうとのこと。小型のシャンプーボトルをもらって帰りました。

ヒューゴー賞/世界幻想文学大賞/ローカス賞/クラーク賞/英国SF協会賞受賞!「都市と都市」チャイナ・ミエヴィル

都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)ヒューゴー賞/世界幻想文学大賞/ローカス賞/クラーク賞/英国SF協会賞受賞!という、とんでもない作品ですが、確かに受賞するはずです。難解な「ペルディード・ストリート・ステーション」の作者、チャイナ・ミエヴィルが描くのはいつも都市。テーマが、都市そのものを描くこと。後書きに著者の言葉があり、「ミステリは都市とダイレクトに結びついている」。そして、その答えがこの小説です。ハードボイルドの警察もの、しかも、現代ヨーロッパが舞台。そこに、見事に架空の都市を作り出し、同じ都市の中に、2つの都市が共存するという、面倒な設定を描き、それが成り立ってしまうという離れ業。ミステリとしても、十分案読み応えがある、SF小説です。★★★★★

2012年2月19日日曜日

それほど突っ込んでなかった「フリーランスを代表して申告と節税について教わってきました。」きたみりゅうじ

フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。数年確定申告をやっている人なら知っていることしか書いてない。この向こうの、絶対間違わない安全線について、もう少し探って欲しかった。まわりの評判がよかっただけに、ちょっと残念。★★

2012年2月18日土曜日

川崎109で「ハッブル3D」見てきました。

巨大IMAX映像がどうなるのかと心配でしたが、のめり込みました。宇宙の巨大さに恐ろしくなって、とにかく45分が一瞬でした。 この劇場は、F列だと、下の字幕が切れて見えません。かなり上の方の席がオススメです。とにかくよっかった。朝、10:15分の回土曜日でしたが、10人ぐらいの観客でガラガラでした。もったいない!

2012年2月17日金曜日

1980年代のUS、SFファン大会「暗黒太陽の浮気娘」シャーリン・マクラム

1980年代、アメリカで行われていたSFファン大会で、有名作家が殺されるというミステリー。解決方法は、おたくならでは。日本のコスプレの源流がここにあります。アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀ペイパーバック賞受賞。気軽に読めます。★★★

AntiVJのプロジェクションマッピング

日仏学院でやっている、AntiVJのプロジェクションマッピング見てきました。モノクロ、影絵、昆虫の動きが気持ち悪い。で思った程でもなかった。 http://www.institut.jp/ja/evenements/11480

2012年2月16日木曜日

戦前の大ヒット飲料「伝説の「どりこの」」 宮島英紀

伝説の「どりこの」  一本の飲み物が日本人を熱狂させた戦前に大ヒットした、健康ドリンク「どりこの」。講談社が主体で、ちんどんやや、試飲会、雑誌宣伝といったPRなどから、当時の風俗を感じます。ドリンクを通じての、世相史に仕上がっていて、作者の力量を感じる本です。講談社初期の少年部員の制度も、詳しい記事を初めて読みました。★★★

2012年2月15日水曜日

廃材アート展行って来ました

スペイン文化を紹介する、セルバンテス文化センター。廃材アート展行って来ました。写真は、ストロボを焚かなければ撮ってもいいそうです。

Macに入った欧文フォントが知りたければ「フォントのふしぎブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?」小林章

フォントのふしぎ  ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?小林章を、最初に読んだのは、飛行機か新幹線の社内誌でした。トラヤヌス帝の碑文の話から、欧文書体の話が書いてあって、それ以来気になっていたら、銀座アップルでの講演、しかし、忙しくて行けなくて、そして、この本が出版されようやくたっぷり読めるようになりました。パチパチ。著者は、ドイツ在住のライノタイプ社のフォントデザイナーです。ライノタイプの印刷機、昔、ニューヨークで見たなとか、ライノタイプ社自体でもドキドキしますが、そこのデザイナーとは。とにかく、Macにも入っている欧文書体、フツラ(昔は、フーツラっていってました)や、ツァプフィーノなどの書体の紹介、街角に使われた書体の写真、ハイフンとダーシの使い方の違いまでたっぷりフォントに使って、読んだ後世界が広くなります。装丁は、祖父江慎。中身もすべてカラー写真で、2000円。すごい本です。★★★★★

2012年2月14日火曜日

3冊目は少しテンション落ちてます「アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚」クラーク・アシュトン・スミス 大瀧啓裕 訳

アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚 (創元推理文庫)C・A・スミスの3冊目です。フランスを舞台に、中世でキリスト教に押されながら、ドルイドや、魔術師が頑張りますが、変にコミカルな部分が目立ちます。ロマン溢れる幻想からシフトして、物語に注力されてますが、方向を見失ったかんじがします。あとがきには、古い表紙写真がいっぱいで、これは嬉しい誤算。★★★

2012年2月13日月曜日

英国の田舎は恐ろしい「水晶玉は嘘をつく?」アラン・ブラッドリー

水晶玉は嘘をつく? (創元推理文庫)シリーズ3冊目。村の中の世間話がどんどん発展して、ようやく解決。ちょっとミステリーとしては、無理ができてきたような気がします。過去の人間関係が次々とでてきて、英国の田舎は本当に恐ろしいです。★★

「ラーメンと愛国」速水健朗

ラーメンと愛国 (講談社現代新書)佐藤健志の「ゴジラとヤマトとぼくらの民主主義」を思い出しますが、それほど固い本でもなく、ラーメンを文化の中で見直し、国民食としてのアイデンティを読みなおしてみようといった内容です。最近の、作務衣を着た行列のできるラーメン店を、作務衣系と名付け、ラーメンポエムの成立や、現在のブームにテレビが果たした役割などをまとめてくれています。ぼくは、行列店には入らないし、ビールと餃子を注文して、海老そばかチャンポンかを悩むような人間なので、関係はないのですが、それでも楽しく読めました。浅田彰の「J回帰」論を、拉麺(作者の作務衣系のお店の表記、こうした捉え方面白いです)で扱ってみた本として、題材をラーメンにしたために、身近に感じられる点、面白い本でした。★★★

2012年2月9日木曜日

400ページまで絶好調「暗闇で踊れ」馳星周

暗闇で踊れ今回は、生い立ちに引きずられた、詐欺師兄弟と、本庁刑事。刑事は、氷のと書かれている割には、普通人。この普通人が、どうやって壊れるのか、400ページまでとにかく面白かったです。しかし、こんな風に壊れるの???★★★

Qualcomm社のIEM

Qualcomm社のIEMの記事がようやくでるようになってきました。 ホストCPUがいらない、3Gのデータ接続モジュールです。interface3月号 http://goo.gl/V6m4v

2012年2月6日月曜日

「呉越春秋 湖底の城 2巻」宮城谷 昌光

呉越春秋 湖底の城 第二巻ようやく一族誅滅。伍子胥の復讐は、次巻からです。しかし、悪者を書くのは下手です。早く復讐劇を。★★

2012年2月5日日曜日

相変わらず面白くない「死者の短剣 旅路」ロイス・マクマスター・ビジョルド

死者の短剣 旅路 上 (創元推理文庫)ビジョルドのこのシリーズ、やはり面白くない。今回は、追放された2人が、地の民に湖の民の治療行為を行い、秘密を伝えることで、新しい世界を模索しますが、前提が危うすぎます。★★