2011年7月30日土曜日

黒くない主人公は真面目すぎ「エアーマン」オーエン・コルファー

エアーマンアルテミス・ファウルのオーエン・コルファーの新作です。黒のハリーポッターと呼ばれた、アルテミス・ファウル。今度は、どろどろの岩窟王かと思ったのですが、主人公はどうしようもない生真面目。空への憧れを描いてますが、ぜんぜん羨ましくない。なんといっても、父上とか呼ぶ主人公です。読んでいて、まるで主人公に共感できません。ただひたすら、物語を読むだけ。何かが間違ってます。教養小説は、主人公が成長しなくてはいけないのですが、最初からスーパーマンでは成長しようもない。★

2011年7月29日金曜日

「花物語」西尾維新

花物語 (講談社BOX)1番速度の速い物語になりそうだった、神原編ですが。遅々として進まない、彼女の一人称物語になりました。大体、この幽霊となって出てくる、彼女のライバルは実在しているのでしょうか。すべてが、彼女1人の妄想で、自分で助かったのか。今までの化物語のフレームワークが壊れてしまっている気がします。正義も、悪もなく、青春物語を書いた結果が、これだけ地味な私小説の様になってしまって、この作者が大丈夫なのか心配です。★★

2011年7月28日木曜日

確かにこれは、銀河ヒッチハイク・ガイドです「新 銀河ヒッチハイク・ガイド」オーエン・コルファー

新 銀河ヒッチハイク・ガイド 下 (河出文庫)銀河ヒッチハイク・ガイド、遺族公認の第6作です。書いたのは、アルテミス・ファウルのオーエン・コルファー。アダムスの作品じゃなく、コルファーだとわかるストーリー、しかし、書き方はアダムス。確かに、これは銀河ヒッチハイク・ガイドだと思えます。悲惨な第5作を、見事に終わらせてくれました。アーサーたち一連の前に、今度は神々まで登場します。42以外の世界の意味を探せます。★★★

2011年7月27日水曜日

思わず笑って元気になれます、本物。「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」

イギリスの落書きアートの有名人、バンクシーの監督作作品。内容は、WEBで読んでもらうとして、今日、見てきました。面白い、場内がこれほど笑ってるのは始めて見ました。笑えます。できがいい。ホロリのような、人間味ではなく、あくまでもアーチストとして生きることの素晴らしさを語ってます。甘さは欠片もないのに、その姿に共感できて、しかも、笑える。中々ない作品でした。渋谷の道玄坂のシネマライズで、かかってます。火曜は終日1000円。2階の1番まえの列、次は1階の最後尾列がオススメです。これは、1000円だと絶対に安いと思えます。

2011年7月23日土曜日

ちょっと走り過ぎ「ミラーニューロンの発見 「物まね細胞」が明かす驚きの脳科学」マルコ・イアコボーニ

ミラーニューロンの発見―「物まね細胞」が明かす驚きの脳科学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)他人が、持ち上げる行為を見るだけで、自分の同じ筋肉を司る脳のニューロンが発火する。それだではなく、持ち上げるという言葉を聞いただけでも、ニューロンが発火。こうしたニューロンを、ミラーニューロンと呼ぶそうです。ここまでは、純然たる事実のようですが、この後、このニューロンが他人に共感する力、思いやる気持ちなどの原因だとするあたりから、ちょっと怪しくなります。こんないい加減な実験で証明したといっていいのか疑問です。どんどんと、こうした類推が進み、適当な成果が語られる。確かにお金がかかりそうな研究ですが、実験と結果の間に相関がなさすぎです。この研究、本当に大丈夫なのでしょうか?★★

2011年7月21日木曜日

オライリーは、すでに文化です。「子どもが体験するべき50の危険なこと」 (Make: Japan Books)

子どもが体験するべき50の危険なこと (Make: Japan Books)
01 9ボルト電池をなめてみよう
02 あられの中で遊ぼう
03 完ぺきなでんぐり返しを決めよう
04 フランス人のようにキスであいさつしよう
05 車の窓から手を出してみよう
06 釘を打とう
07 車を運転しよう
08 やりを投げよう
09 ポリ袋爆弾を作ろう
10 電気掃除機で遊ぼう
11 石を投げよう
12 ドライアイスで遊ぼう
13 紙コップでお湯をわかそう
14 電子レンジに変なものを入れてみよう
15 走っている車から物を投げよう
16 高いところから落ちてみよう
17 虫めがねで物を燃やそう
18 ひとりで歩いて帰ろう
19 屋根の上に立とう
20 ノコギリを使おう
21 目かくしで1時間すごそう
22 鉄を曲げよう
23 ガラスビンを割ろう
24 空飛ぶマシンを作ろう
25 太陽を見よう
26 かっこいい殺陣を学ぼう
27 パチンコを作ろう
28 木登りしよう
29 パフォーマンスに挑戦しよう
30 小川をせきとめよう
31 地下にもぐろう
32 タイヤを交換しよう
33 ゴミ箱に飛び込もう
34 家電品を分解しよう
35 ゴミの埋め立て地を見に行こう
36 友だちに毒を食べさせよう(5/19追記:36番の内容に関して懸念を持たれている方も多いようなので、内容に関して補足します。塩入りのクッキーを友だちに食べさせることで「友だち」「信頼」について考える機会を作るというものです)
37 強風の中で手作り凧をあげよう
38 つなわたりをマスターしよう
39 食洗機で料理をしよう
40 ミツバチの巣を見つけよう
41 公共の乗り物で街を横断しよう
42 レシピ本にさからおう
43 ナイフで削ろう
44 ロープスイングで遊ぼう
45 火遊びをしよう
46 指を瞬間接着剤でくっつけよう
47 ガラスを溶かそう
48 冷凍庫でビンを破裂させよう
49 野宿をしよう
50 なにかしよう

2011年7月18日月曜日

「ロザムンドの死の迷宮」アリアナ・フランクリン

ロザムンドの死の迷宮 (創元推理文庫)2作目です。1作目は、中世、封建的なイングランドに、地中海から、アラビア人とユダヤ人をつれた女性検察官がやってくるという、設定だけで十分でした。今回は、主人公はイングランドに腰を落ち着け、女性というハンディ以外はなく、殺し屋のほうがはるかに理性的というなかで、普通の推理小説になってしまいました。修道院が舞台なのに、祈りはなし、暴力的な男性に囲まれた女性が頑張る物語になってます。もちろん、できはいいのですが、1作目のような魅力はなくなってしまいました。次回作に期待です。★★★

2011年7月17日日曜日

Google後の、図書館改革イタリア版「知の広場――図書館と自由 」アントネッラ・アンニョリ  柳 与志夫[解説]

知の広場――図書館と自由図書館は、今後どうすればいいのか。イタリアの図書館改革の現状本です。解説が、千代田図書館の元館長なのに、千代田図書館に蔵書がないのはどうして??ともかく、「科学者、人文学者、修道士たちの議論の場であり」そうです、図書館で大声で議論しても良かった。「Googleは、図書館員の役割を非合法化させる大衆の図書館」「ノーベル賞受賞のル・クレジオの版元はスウェーデンでたった1人の女性が運営」大衆娯楽だったシェークスピアが、ある階層の文化になったように、図書館も入らない人たちには、別の文化の守護者になってしまい、それをどう改革するかが、この本のテーマです。週に3件の図書館を梯子する僕には、とても面白い本でした。★★★★

2011年7月15日金曜日

千代田・500円ワンコイン・ドリームをもらいに行くと、簡易トイレがもらえます

totes(トーツ) 簡易トイレ(便袋4袋、高密閉チャック袋2袋) 20503今年も、「千代田・500円ワンコイン・ドリーム」のスタンプカードをもらいにいったら、簡易トイレをもらいました。震災対策に、備蓄をしましょうという呼びかけのためだそうです。いよいよ東京も直下型でしょうか。

2000書き込みで、密かに祝う

先程の、「移行化石の発見」ブライアン スウィーテクで、このBlogを始めて2000書き込みでした。実際のBlogは、手書きでHTMLを編集していたころからなので、通算は違っていますが、まあ、よしとします。本関連が、1341と7割をしめてます。とりあえす、個人的にお祝い。

「移行化石の発見」ブライアン スウィーテク

移行化石の発見種と種の間を繋ぐ、移行化石。実はかなり見つかっていて、その実例を細かく拾ってあります。恐竜から、鳥へ。哺乳類への進化、クジラの海への移行、ゾウ、ウマ、そして人類。直線ではなく、枝葉の絶滅部分まで拾ってあります。北米大陸で、ウマが種分化し、数々のウマが生まれたが絶滅し、その後、ヨーロッパから移植されたとか、とにかくよく調べてあって、読み応えがあります。力作です。文章が読みにくいのですが、それを補う実例が載ってます。時間はかかりますが、ゆくり読みましょう。★★★★

2011年7月14日木曜日

ヒュペルボレオス極北神怪譚 クラーク・アシュトン・スミス大瀧啓裕 訳

ヒュペルボレオス極北神怪譚 (創元推理文庫)「ゾティーク幻妖怪異譚」に続く、クラーク・アシュトン・スミスの短篇集です。23編入っているので、本当に1本ずつは短いのですが、それぞれに味わいがあります。エイボン他、魔術師も次々に登場。クトゥルーの恐怖ものよりも、ずっとロマン主義で人間は神に振り回されています。もう1本、続編が出るそうです。★★★

2011年7月11日月曜日

「剣姫─グレイスリング─ 」クリスティン・カショア

剣姫―グレイスリング (ハヤカワ文庫 FT カ 6-1)「賜持ち」と呼ばれる能力者たち。王族に生まれたが、殺人の才能を持った女の子が、権力から独立して、生きる力を得るまでの教養小説です。主人公が脳天気過ぎ、まわりもちょっと馬鹿っぽいほど明るい登場人物たちですが、読むのは楽しいです。3巻完結、次巻も期待してます。★★★

2011年7月10日日曜日

「クロノリス─時の碑─」ロバート・チャールズ・ウィルスン

クロノリス-時の碑- (創元SF文庫)未来から巨大な塔が送られてきて、塔がたった場所は廃墟になってしまう。世界は、塔を送ってくるクインを敵視する陣営と、崇める陣営に。たまたま巻き込まれたアメリカ人プログラマーたちは、因果律の中で人生が崩壊していきます。SFとしての設定は関係なし、人生を考える小説のようです。しかし、そこまでの完成度はないようです。★★★

国際 電子出版EXPO行ってきました

石井明朝がデジタル化されるかもということで、賑やかです。ぼくも、社長さんのサイン見てきました。書籍のオーサリングツールは、Adobe InDesignが標準でまとまるのかと思っていましたが、50以上の電子書籍オーサリングソフトが紹介されていて、標準化どころではないようです。
マンガの翻訳をSNSでやろうというもの。吹き出しに翻訳をいれて、SNSでこの翻訳はいいとか、悪いとか評価できるもの。
http://www.granks.co.jp/?p=676
サイコロを機械が振り続け、出た数字をiPadで、確立計算して表示できるもの。
iPadの画面に、貼り付けて、タンジェント計算して、高さをもとめる分度器のよ
うなもの。
オブジェクトマッピングした、円柱に文字や壁紙を張って、ランプとして床に映
ると、文字が正対で読めるようになるもの
http://beagle.bz/lampshade/
いろんなもの見れて楽しかったです。写真は、サイコロを振り続ける機械です。

2011年7月9日土曜日

やはりテレビはテレビ「NHKスペシャル 世界ゲーム革命」NHK取材班

NHKスペシャル 世界ゲーム革命NHKのテレビ番組3本を、本にまとめてあります。「NHKスペシャル 世界ゲーム革命」「ハイビジョン特集 ゲーム・レボリューションI 王国ジパングの逆襲」「ハイビジョン特集 ゲーム・レボリューションII 賢者の予言」の3本です。前半は、日本風のゲームが売れなくなったこと。後半は、レントン教授の、日野晃博、元気ロケッツの水口哲也の紹介。よくも悪くも、結末をつけないとまとまらない、TV的なまとめ。冷静に分析された、日本ゲームの問題点を書いた後には、個人の気持ちを大切にで、個人の思い入れの話で終わってます。その分析力のなさ、最後は個人の気持ちが大切で終わる節操の無さ。ゲームよりも、TV自体が問題を抱えているとしか思えない本です。★★

2011年7月4日月曜日

女性1人称「猫物語 白」西尾維新

猫物語 (白) (講談社BOX)カブキ「傾物語」を先に読んでしまいました。カブキ「傾物語」が、ちょっと変わった原因がわかった気がします。「猫物語 白」は、1人称しかも、女性が主人公です。西尾維新といえば、男性1人称、女性との掛け合いが本編と離れて延々と続くのが魅力ですから、前提が崩れたわけです。今までも、この会話を無くす試みは行われましたが、ことごとく失敗しています。しかし、この作品は一定のレベルを保っています。やっと、落ち着き先を見つけたというわけでしょうか。★★★

2011年7月3日日曜日

コンビニ・クリーニング

神田駿河台のミニストップで、コンビニ・クリーニングが始まりました。http://goo.gl/0HIeW
とりあえず、会員カードを作ってもらい、ズボンとYシャツを出してみました。コートとかを、季節まで預かってくれるサービスもあるようですが、こちらは様子見の後で。専用バックとカードを最初にもらいます。これは無料で、証明書もいりません。住所とかを記入するだけ。バックに洗濯物を入れて、伝票を書いて、カードでコンビニの、コインロッカーのような扉を開けます。中に入れて、蓋を閉めると、レシートがでてきます。先ほど出したので、仕上がりは、火曜日の9時以降なら受け取れます。早い。とにかく試してみます。

2011年7月2日土曜日

サイクロンスティック型クリーナー ホワイト TC-E117

TWINBIRD サイクロンスティック型クリーナー ホワイト TC-E117W掃除機買いました。3275円です、安すぎる。届いたとき、箱のあまりにも小ささに大丈夫と思いましたが、十分でした。充電式ではないものの、コードも長いし、何より吸引力が凄い。今までの掃除機がなんだったのか不思議になるぐらい吸ってくれます。後は、頑丈さですが、壊れたら、ここに書くことにしますが、大丈夫そうです。安く、場所を取らず、軽く、吸引力も凄い。騒音、排気が以上に熱いのも、吸引力と頼もしく思えます。

狩人たちの決闘の書「星の光、いまは遠く」ジョージ・R・R・マーティン

星の光、いまは遠く 下 (ハヤカワ文庫SF)銀河の辺境、星さえも数がない惑星に、昔の恋人を助けようとやってきたダメ男。ほとんど無人の惑星で、決闘を文化の基本に置いたかのような植民人類たちと、闘争、決闘、戦いを経験し、彼らの文化を理解していきます。アーシュラ・K・ル・グィン「闇の左手」のような逃避行。異星人と化した他の人類文化への理解、血なまぐさく、七王国の玉座の戦士のような男達バージョン、「闇の左手」です。前巻、まるで物語が動きません、ひたすら対話。謎の文化用語の羅列が続きます。そして、後半、動き出した物語が用語を次々と解説していきます。シンドいけど、読み替えのあるSFでした。★★★

インクジェットカートリッジの捨て場所

使い終わったインクジェットのカートリッジ。今までは、アキバのヨドバシカメラの売り場まで捨てに行ってました。ところが、近場で捨て場所を発見。神田淡路町の郵便局、http://goo.gl/p88rO。ここ、24時間郵便物は出せるし、受け取りもできます。インクカートリッジも捨てることができる。助かります。

アキバのアトレに、カレー店集合「エチオピア」「トプカ」も入ってます

秋葉原駅隣接のアトレですが、1階にカレー集合店ができてました。「エチオピア」「トプカ」も入ってます。知らなかった。でも、本店でどちらも食べるからいいけど。2店舗のカレーが入ったセットもあるようです。