2010年8月31日火曜日

電子ペーパー黒板、買ってみました。

Tumblr_kwszwiQNfV1qz5t4to1_400 秋葉原の3月兎2号店で見つけました。「Improv Electronics Boogieboard 国内版」国内版というのは、ペラ1枚の日本語解説がついているということのようです。文字色が白くないので、若干判読性に欠けますが、その分、書いた文字や絵が綺麗に見えます。高さ20cmぐらいで、小さいですが、ちょうど持ち運びにも便利で、食品の買い物リストに重宝してます。3980円。これ、ガジェットではなくて、実用でしっかりと便利です。



2010年8月30日月曜日

ちょっと持ち直して、次巻が最終話「獅子の門  人狼編」夢枕 獏

獅子の門 人狼編 (カッパ・ノベルス)次巻で完結だそうです。ちょっと持ち直して、登場人物の思いが中心になってきましたが、今さら新しい登場人物がでてきたり、人数多すぎ。永遠のチャンピオンに終わりはないになってしまうのでは、ファンタジーですよ。★★★

2010年8月29日日曜日

「マリアナ機動戦〈2〉―覇者の戦塵1944」谷 甲州

マリアナ機動戦〈2〉―覇者の戦塵1944 (C・NOVELS)まだ、日本軍は頑張っています。正史とは違った、技術と努力の日本軍。ラバウルといえば、海軍航空隊ですが、陸軍から参戦した重爆撃機・飛龍が主役です。新開発の長距離ロケット翔竜を載せ緊急任務に。いよいよ今までの開発兵器が総登場の予感です。★★★

2010年8月28日土曜日

「死体が多すぎる―修道士カドフェルシリーズ(2)」エリス ピーターズ

死体が多すぎる ―修道士カドフェルシリーズ(2) (光文社文庫)ヘンリー1世死後の無政府状態の中、スティーブンとモードの争いが発生。修道院近くの城も陥落し、90人以上が縛り首に。死体を数えると1体多かった。歴史ミステリーらしい、テーマで安定した内容。登場人物も名誉を重んじる人ばかりで、水戸黄門のように読めます。★★★

2010年8月27日金曜日

歴史ミステリーの王道「聖女の遺骨求む ―修道士カドフェルシリーズ(1)」エリス ピーターズ

聖女の遺骨求む ―修道士カドフェルシリーズ(1) (光文社文庫)修道士カドフェルシリーズ第1段。12世紀イングランドを舞台にした修道士が名探偵として登場。テーマが聖人認定の遺骨を修道院に持ってきて、話題づくりしよう。実に、身近な歴史ミステリーで、親近感がわきます。20巻以上あるので、これから楽しみです。★★★

2010年8月26日木曜日

とりあえず、新規まき直し「ペギー・スー 呪われたサーカス団の神様」セルジュ・ブリュソロ

ペギー・スー―呪われたサーカス団の神様シリーズ11作。10作目で物語がガタガタになり、設定が嘘ばかりという惨状を呈しましたが、今回は、急にお尋ね者になって、お父さんお母さんは延々の眠りに。物語は、新規一転しましたが、面白くはありません。3巻までのような楽しさはもう戻ってこないようで、このシリーズを読むのも辞めることにしました。一応、最後にセバスチャンが脈略もなく登場。お婆ちゃんがピンチだそうですが、もうどうでもいいって感じです。ここまでひどくなる前に完結すればよかったのに、残念でなりません。★★

2010年8月25日水曜日

最後は餓死のはずの皇帝が名君で登場「奔流」田中 芳樹

奔流 (ノン・ノベル)6世紀中国、南北朝時代。魏と梁が戦った、鍾離の戦いが舞台。簡略版、資治通鑑で、馬に乗らず竹の棒で指揮する将軍、韋叡は読んだことがあったのですが、小説になると、何倍も楽しめますね。関羽張飛を超えるという、楊大眼も登場。南北最大の戦いが十分に楽しめます。しかし、梁の武帝といえば最後は餓死した暗君のはずが、こおn小説では意外な名君になってます。なるほど、勉強不足でした。★★★★

2010年8月24日火曜日

「紅塵」田中 芳樹

紅塵 (ノン・ノベル)南宋時代の歴史小説です。宋の英雄、韓世忠の子どもの時代。動乱時代の英雄が代を変え、南宋は繁栄を迎えますが、金に服従したまま。この時代の、金、南宋の生活を資料を丹念にまとめて、小説にしてあります。田中 芳樹、歴史小説チャレンジの習作といえるような作品ですね。★★★

2010年8月23日月曜日

「鬼九郎孤月剣」高橋 克彦

鬼九郎孤月剣シリーズ4作目。江戸から京まで、山道を通ってロードムービー。絶対圏を持った剣を会得した主人公に、柳生十兵衛、荒木又右衛門などおなじみの面々。対するは、風魔一族。とにかく、チャンバラです。チャンバラで、旅物ですから、面白くないはずがない。十兵衛に恨みを持つ、柳生最高の剣士、高澤恒志郎という新キャラも登場。100人以上が斬り殺されます。★★★

2010年8月22日日曜日

緻密なホラー小説「黄衣の王」ロバート・W・チェイムバーズ 翻訳:大瀧啓裕

黄衣の王 (創元推理文庫)非常に緻密なホラー小説です。下手なミステリーよりも、しっかりとした内容。ただ、元の「The King in Yellow」とは構成が違っていて、大瀧啓裕が選んだ4編と、長編「魂を屠る者」を収録したオリジナル短編集になっています。この「魂を屠る者」が、魔術を使える巫女VS暗殺教団の魔術師9人の対決で、魔術合戦が抜群に面白いです。★★★★

2010年8月20日金曜日

初期3部作から久々「バイオフィリア―人間と生物の絆」エドワード・O. ウィルソン

バイオフィリア―人間と生物の絆 (ちくま学芸文庫)初期3部作以降、ちょっとやばくなって読むのを辞めていたウィルソンですが。小林朋道著・鳥取環境大学エッセイを読んで、久々に呼んでみました。なるほど、あちこちで引用されるはずです。生物多様性、生物環境だけでなく、人類の存在までも進化論のなかに組み込もうという壮大さ。信じるかどうかではなく、概念としてある程度意味が成り立っているように感じました。関係ないのですが、蟻の生活を読んでいると、デビット・ブリンのジージョそのもの。★★★★

2010年8月14日土曜日

「見仏記 海外篇」いとう せいこう 、みうら じゅん

見仏記 海外篇韓国、中国、タイ、インドを巡る旅。韓国では、仏像に触れるのは驚きでした。そこから、来仏、持ってきたから触れないを想定。中国では、五台山を。円仁をぼくは思い出してしまいます。そして、タイ、インドのヒンズー像から、仏像のルーツを。海外で本当に生きて敬われる仏像まで見事に処理してます。見仏記の力を見た気がしました。★★★★

2010年8月13日金曜日

和製武侠小説「纐纈城綺譚」田中 芳樹

纐纈城綺譚唐末を背景に、人肉と血を奉ずる一団と、武芸の達人一行が対決。最後は主人公と、敵親玉との一騎打ち。唐末の反乱を抑えた将軍、王式と彼のウイグル軍団も登場し、実在の人物を元にした伝奇小説にもなってます。ただ、チャンバラ度は低くて、武侠小説なのに軍と一緒に闘うのは残念。★★★

江戸時代に蜘蛛ロボット「天海の秘宝」夢枕 獏

天海の秘宝(上)著者があとがきで、書くのが楽になったと書いてるんだけど、その通り。最初こそ、江戸してますが、途中から何でもありに。せめて、雰囲気だけでも統一されていればいいのですが、人間描写も感情移入もできない状態に。SFの悪いところが全面にでてしまったようです。江戸時代の人たちはおまけになってしまって、殺されるだけ。もはや人間を描く気もなく、稚拙なストリーが延々後半続きます。★

2010年8月12日木曜日

読んでもわからない本「野口体操 からだに貞く(きく)」野口三千三

野口体操からだに貞(き)く前から気になっていたのですが、人からも進められて丁度いいと思い読んでみました。自然に身体を動かすということですが、はっきりと読んでも分かりません。おそらく実際に身体を動かすしかないのでしょう。読んでも意味が無い本というのも微妙なのですが。★★

2010年8月11日水曜日

インフレーション理論の対抗馬「サイクリック宇宙論」スタインハート&トゥロック

サイクリック宇宙論―ビッグバン・モデルを超える究極の理論普通、アインシュタインから始まって、酷いものになると半分以上が基礎事項の解説という本が多い中、この本のいいところは、宇宙論として、WMAPの成果からいきなり話しが始まります。その分、ヒックス場など前解説なく出くるので、それぐらいの知識は必要になってます。現在の本命インフレーション理論との対比が徹底的に行われます。M理論にひも理論、プレーンワールド、そこからサイクリック宇宙論がどのように考えられてきたかは、著者の体験談として。最後は、重力は検知による、これからの予想。しかも、読みやすく日本語の翻訳も問題なし。★★★★

2010年8月7日土曜日

鳴海さん負けちゃたんですね「獅子の門 雲竜編」夢枕 獏

獅子の門 雲竜編 (カッパ・ノベルス)今頃読んでますが、話しをずいぶん忘れてます。でも、登場人物が達人というか人間離れしてしまい、伝奇小説の登場人物みたいです。でかい黒人の格闘家3人を相手に、いくら強くてもこんなに余裕があるってどうなんでしょう???★★★

2010年8月6日金曜日

まるで教科書「食べる人類誌」F・フェルナンデス=アルメスト

食べる人類誌―火の発見からファーストフードの蔓延まで誌というより、史なのですが、では内容が十分かというと、見方が提示されず、事実が延々と記述されてまるで教科書。当然、読んでも面白くないし、翻訳が輪をかけて酷いので読むのがますます辛くなります。身近な話題のはずが、遠すぎてシンドイだけでした。★★

2010年8月1日日曜日

組織加入者のいい話し「警察官の泣ける話」北芝 健

警察官の泣ける話確かに、泣ける人情物。しかも、実話。警察官も人間だ。中身もなかなか人の機微をついたいい話が詰まってます。ただ、組織があって必要悪を平然と前提としているところが、非常に怖いです。大きな力の分、問題も大きくて、だから内輪でなんとかする泣ける話が、人を本当に救ってしまう。組織って恐ろしい。★★★