2009年7月22日水曜日

8 キャサリン・ネヴィル

8 古代のチェスセットに世界を変える神秘の秘密が。フランス革命当時と、現代で2つの物語が並行して進み、チェスセットの争奪戦が始まります。しかし、作者の知識には敬意を表しますが、体系はバラバラ。登場人物も設定はしっかりしているようにみえるのに、イザ行動を始めるとステレオタイプで、厚みゼロ。非常にアンバランスな小説です。自然の描写や、アルジェリアの山岳地帯も観察眼はしっかりしているのに、魅力が伝わってこない。行動原理とか、人生観とかそういったものが作者に決定的に不足しているようです。ゲームブックを読んでいるみたいでした。★★





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