2006年10月30日月曜日

アトランティスの暗号 10万年前の失われた叡智を求めて コリン・ウィルソン

405403095501_aa240_sclzzzzzzz_v41352162_ 名著「アウトサイダー」の著者も、とうとうここまできてしまったようです。ぼろぼろ。科学はわからないようで、大陸の滑落?、オゾンホールせいで植物中の炭素14が増加、熱力学の法則を無視したブラウン気体などなどを証明するためにオーパーツの解説を始めてます。ネタばれですが、古代科学はネアンデルタール人が作ったそうです。★



2006年10月28日土曜日

7ワンダーズ マシュー・ライリー

415208755201_aa240_sclzzzzzzz_v59125894_ 7ワンダーズとは、古代の七不思議といわれる建築物。ギザのピラミッド、バビロンの空中庭園、アレクサンドリアの大灯台、ロードス島の巨像、オリンピアのゼウス像、エフェソスのアルテミス神殿、ハリカルナッソスの霊廟。内容は、トゥームレーダーと、インディアナジョーンズを足して足してという、映画のシナリオのような内容。速いテンポ。新しい世代向けのライト小説。内容はとほほでも、面白いことも確か。上下巻でも、2時間も読むのにかかりません。★★



物部氏の正体 関裕二

448780115x01_aa240_sclzzzzzzz_v41225073_ 古代吉備王国は、物部氏であり、最初の大和王朝だった。という説を、他人の本から適当に抜き出した部分をパズルのようにつぎはぎして、証明しようというかなり内容は怪しくても面白いのは確か。★★



2006年10月25日水曜日

祖先の物語 ~ドーキンスの生命史~ リチャード・ドーキンス

409356211301_aa240_sclzzzzzzz_v59532512_ 人類から、チンパンジー、サル、メガネザル、ウサギといったように、遺伝子の流れを遡っていって、次々に合流していく祖先を紹介しようという試みです。最後は、新正真菌から生命の発生過程のRNAワールドまで、長い長い旅が続きます。ぼくには、大人の生物学図鑑のような感じで、人と、カモノハシの繋がりはこんなになっっているのか、という楽しみいっぱいの本として読めました。★★★★



2006年10月24日火曜日

あやしうらめしあなかなし 浅田次郎

457523553901_aa240_sclzzzzzzz_v63983451_ いい話しなのはわかるのですが、悲しすぎです。悲惨な日本。★★★



2006年10月18日水曜日

世界のアニメーション作家たち 小野 耕世

440918003701_scmzzzzzzz_v59076489_ アニメーション作家15人のインタビュー集になってます。
今年広島でかかった、ペトロフの「初恋」や、オスロの「アズールとアスマール」の写真が入っていたり、インタビュー場所が半分ぐらい広島だったりします。ニック・パークによると、過去のセット、結構、焼け残ってるそうです。



ヤン・シュヴァンクマイエル 「アニメーションは触覚的な活動だ」
ミシェル・オスロ       「私は北斎を心の師だと思っている」
ルネ・ラルー      「アニメーションこそがほんとうの映画だ」
ラウル・セルヴェ  「私はルネ・マグリットを怒らせてしまったよ」
スーザン・ピット  「最初の『キング・コング』の映画が大好きよ」
ジミー・T.ムラカミ   「私は日系人収容所で『白雪姫』を見た」
フレデリック・バック      「絵はちいさくてもかまわないんだ」
ニック・パーク           「口がないからこそ雄弁なのさ」
エドゥアルド・ナザロフ 「アニメ作りには女房の協力が必要だよ」
ユーリ・ノルシュテイン「いつも父への想いが私を追っているのです」
アレクサンドル・ペトロフ「油絵アニメは、最も自然で調和のとれる手法だった」
イジー・バルタ        「『笛吹き男』の色彩には苦労したよ」
カレル・ゼマン     「ジュール・ヴェルヌの海に、私はあこがれた」
ポール・グリモー「ぼくはジュール・ヴェルヌの生まれ変わりかな」
レイ・ハリーハウゼン     「ダイナメーションの映像魔術を話そう」



2006年10月10日火曜日

世界で一番おもしろい地図帳 おもしろ地理学会

441300787501_aa240_sclzzzzzzz_ 地図の本ではありませんでした。単なる地図の雑学本です。世界で1番長い川は?とかいったもの。朝日新聞の書籍欄で紹介されていたため読んでみましたが、なんでこんな本を紹介したのか。朝日の書評欄は最近ぼろぼろです。★



星空から来た犬 ダイアナ・ウィン ジョーンズ

415250026309_aa240_sclzzzzzzz_ 犬の中に閉じこめられた星人が、というお話ですが、中途半端な犬気分描写が続きます。ぼくが、ダイアナの子供物とあわないのでしょうか?とにかく、何が面白いのか?★



花の魔法、白のドラゴン ダイアナ・ウィン ジョーンズ

419861901809_aa240_sclzzzzzzz_ 「バビロン」の続編です。しかし、ドタバタだけなのはそのまま。★



2006年10月9日月曜日

バビロンまでは何マイル ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

448801941201_aa240_sclzzzzzzz_v55683742_ パラレルワールドで、方と秩序を守る魔法使い軍団マジド。地球と、宇宙帝国で大事件。イギリス人らしい変人が大集合します。そかし、他にこれといって見るところも。★



ウィルキンズの歯と呪いの魔法 ダイアナ・ウィン ジョーンズ

415250040901_aa240_sclzzzzzzz_v55683374_ ジュブナイルです。お小遣い稼ぎに始めた、仕返し有限会社。魔女に見つかって友達が次々に奴隷にされて。しかし、歯を使って魔法をかけるという、ワンアイデアだけで、強引に最後まで持っていきます。内容はぼろぼろ。文書も翻訳が悪いのか、元々が悪いのか。短い文章を重ねていく、ダイアナらしくないだらだら文で、読みにくいこと。最低です。★



2006年10月5日木曜日

詩人たちの旅 聖なる島々へ 呪文の織り手 時の彼方の王冠 ダイアナ・ウィン ジョーンズ

448857209x01_scmzzzzzzz_ ディルマーク王国4部作。強いヒーローもでてこない、登場人物は兵隊に殴られ、脅かされ、追いかけられる。そんな人々が、魔法の力で王になり、最後は不幸せのママ死んでいく。なんとも悲惨な話しですが、信じて自分の人生を送る登場人物たちから目が離せません。4冊があっというまに読み終わってしまいます。珠玉の名作といっていいと思います。★★★★★



鬼譚草紙 夢枕獏、天野喜孝

402264375701_scmzzzzzzz_v41060885_ 落ち着いた文章に、天野喜孝の絵ということなのですが、2つが結びついても新しいモノは何も産まれないで、ちょっと残念。★★



2006年10月3日火曜日

永遠の王 T・H・ホワイト

008341910000 ディズニー映画「王様の剣」の原作です。ずいぶん昔に読んだのですが、「Xメン」で話しの中にでてきて、再読しました。どうして戦争が起こるのかという問いに、アーサー王が答えを出そうと、1人ダムの決壊を防ぐかのように戦争と闘います。非常に政治色が強く、読みにくい部分もあるのですが、それでも最後まで読み通せる厚みがあります。★★★



グリフィンの年 ダイアナ・ウィン ジョーンズ

448857204909_scmzzzzzzz_ 魔法学校で、大魔法使いや、皇帝の関係者の子供が集まって、ドタバタの開始。登場する先生までが映画の中にそっくり。「ダークホルム」の続刊になりますが、ちょっと走りすぎでしょう。★★



ビッグバン宇宙論 サイモン・シン

410539303001_scmzzzzzzz_v66838264_ これは、科学解説書ではない。ビッグバンという概念がどのように構築され、証明されてたのか、その作業に関わった科学者たちがどんな人で、どのような思いを持ったのかというドキュメントである。前半は、ギリシア哲学から始まり、どうなっているのと心配になるが、後半から急に面白くなります。前書、「暗号化」でも使われた手法が満載で、科学的事実を理解しつつなおかつ、楽しめる本に仕上がっているのは流石です。★★★★