2006年1月31日火曜日

殴り合う貴族たち―平安朝裏源氏物語 繁田 信一

476012789501lzzzzzzz 殿上人も、内裏の女房たちも、まるで愚連隊です。従者を使って暴力のふるい放題。死刑さえなかったという、貴族社会のとらえ方がかなり変わるかも。いろんなものの読み直しができそうな気がします。★★★★



2006年1月30日月曜日

戦国名臣列伝 宮城谷 昌光

416324450601lzzzzzzz 戦国時代の名臣16名を紹介する短編集。秦の白起など、短編ならではの人物も紹介され、戦国時代が一覧できる。なかでも前書きの序では、「夏から始まる中国の王朝期をさいごの清までみても、ほんとうに自由な発想がゆるされたのは、この東周後期、すなわち戦国時代のみである」と、ぶっとんだ考えを披露している。また、人口も漢代と違って、斉の首都は60万人以上と、戦国時代の規模の大きさに思いをはせ、作者の思い入れの深さを感じさせる。★★★



2006年1月29日日曜日

キリストの勝利 ローマ人の物語XIV 塩野 七生

410309623309_ou09_pe0_scmzzzzzzz_ 今にいたるカトリック教会というシステムがどうやってできたのかが、バッチリわかります。聖アンブロシウスは、知ってましたが何をした人か具体的な知識がないままでした。カトリックのシステムが、破門や宗教裁判などのシステムが成立し社会がそれを認めていく手順は恐ろしく、不気味です。★★★★★



魔法使いになる14の方法

448857205709lzzzzzzz 魔法使いが登場する、大人も子供も楽しめる短編が14作。作者は、ダイアナ・ウィン ジョーンズや、ピーター・ヘニングなどイギリス、アメリカの大御所がずらり。さすがに、できもよく、後味もいい本です。★★★



2006年1月28日土曜日

テッド・アライの拳銃護身術―最強のガン・ファイティング 新井 国右

060127_191442 小峯隆生の「拳銃王」を思い出してしまいました。日本人に拳銃の本当の姿を伝えたい、というよくわからない思いが伝わってきます。★★



どんがらがん アヴラム・デイヴィッドスン

430962187209_ou09_pe0_scmzzzzzzz_ 奇妙な味のSFともいえない、不思議な小説。「クイーン・エステル、おうちはどこさ?」は、昔読んだ読後感を今でも覚えています。デイヴィッドスンの短編がまとまって翻訳される幸せがしみじみ味わえます。★★★★



2006年1月21日土曜日

雷鳴―交代寄合伊那衆異聞 佐伯 泰英

406275270001lzzzzzzz 痛快チャンバラ時代劇ということで、電車の中で読むのにちょうどいい作品。★★



ダークホルムの闇の君 ダイアナ・ウィン ジョーンズ

448857203009_ou09_pe0_scmzzzzzzz_ 良質ファンタジー、エンディングもばっちり。魔法も適度で、破綻もなく、素晴らしいできです。★★★★



2006年1月20日金曜日

辺城浪子 古 龍

409402825009_ou09_pe0_scmzzzzzzz_ 1巻は完全に荒野のウエスタンだったのが、いつの間にか教養小説になり、4巻の最後にはラブロマンスで終わるという、達人同士の息の詰まる闘いも結局ないままで終わって、ちょっと残念。★★



2006年1月13日金曜日

朝の水―春日井建歌集

060112_173255 急に読みたくなって、春日井建読んでます。死ぬ前の闘病の日々がテーマなので、さすがに辛くて前に1度投げてしまった本です。こういうのは、こちらの体力があるときに読まないと。



着水は静かなれども軽鴨はおのづから生まれし輪のなかに浮く



★★★★



2006年1月11日水曜日

重籐の弓 澤田 ふじ子

419860472x09_ou09_pe0_scmzzzzzzz_ 短編集ですが、連作ではないので、正義の主人公がいません。それで、不幸な人たちはそのまま不幸になってしまい、救いようのない話しばかり。★★



2006年1月9日月曜日

久々に本当にまずいものを食った

荻窪駅近くの中央図書館の地下にある喫茶店。ランチAのナスとベーコンのパスタを食べたが、前の料理の香、りがフライパンに残ったままだったのか、口に入れる前になんとも酷い匂いが。入り口にある金属製の風鈴は、扉に中途半端にかけられて、酷く高い音を立てて気になってしかたがないし、よくお店の人はガマンできるもの。これだけ、まずいものを食べたのは、本当に久しぶり。感動すら覚えました。



憑神 浅田 次郎

410439402501_ou09_pe0_scmzzzzzzz_ 貧乏神に、疫病神に、死神が登場。落語とも、浅田らしい、人間の気概小説ともつかない時代小説。中途半端のまま終わってしまい、さすがに消化不良。★★



2006年1月6日金曜日

キリン伝来考 ベルトルト ラウファー

415050303601_ou09_pe0_scmzzzzzzz_ ハヤカワが始めたライフ・イズ・ワンダフルというシリーズ。キリンがその国に何時来たのか、絵に描かれたのはいつかといった博物誌的な本だが、読み物というより、完全な論文で、愉しみに読むには力がかなり必要のよう。日本にも、キリン屋という屋号のお店があるが、あれも日本に明治時代にキリンが初お目見えした記念。そんな身近な話しが読みたかった。★



2006年1月5日木曜日

不気味な空

060104_140840_1 皇居を散歩して、とても不気味な空を見上げました。お堀の氷も昨日から凍ったままです。



2006年1月4日水曜日

冬のつばめ―新選組外伝・京都町奉行所同心日記 澤田 ふじ子

060104_085233 幕末京都の同心が主人公。新撰組が暴れ、蛤御門で戦争が起き、それでも警察機構は動いていく。澤田ふじ子らしさのあふれた時代小説。★★★



金松梅でお茶漬け

ビールが進んで、大人の最高級ふりかけ、金松梅でお茶漬け。おいもやさん 興伸の大学芋を食後に。今日は、普通の紅芋です。



2006年1月3日火曜日

淡路町な日

2日夜に実家から、淡路町に戻ってくる。起きて簡単に掃除。旧年中に書かなかった年賀状を書いて投函。近所が開いてないので、東京駅のOAZOまで歩いてご飯。着替えて、神田明神、皇居一周、箱根駅伝の復路ゴールのコースで散歩。タオルと、軽石を持って近所の銭湯へ。今日は、お正月バージョンで、ヨモギ、チンピ、どくだみ入りの晩茶色のお湯へ。下からは泡も出て、30分ゆっくりと。ちょうど、箱根駅伝帰りのOB軍団で混む前に、銭湯を出る。軽石で足をごしごしの後は、缶ビールを買って帰宅。ふぅ。



2006年1月2日月曜日

楚留香 蝙蝠伝奇 古 龍

409402822609_ou09_pe0_scmzzzzzzz_ 古 龍の武侠小説を古書店で発見。即、買い。楚留香が主人公の名前。解説にも書かれているが、怪盗ルパンと、007を足したような主人公で、お話しも金庸のようにどんどん誤解が重なって悲惨になっていくといったものでなく、どちらかというとミステリー風。蝙蝠伝奇になってますが、上中下3巻で2話を収録。★★