2018年2月21日水曜日

「紙の魔術師」チャーリー・N・ホームバーグ

傑作です。イギリスが舞台の魔術協会。紙の魔術師は、紙を折って、作ったカエルや鳥を自在に動かせます。対するは、人の血を使った黒魔術集団。主人公の見習い魔術師がいいキャラに仕上がってて、ハリーポッターとは一味違った奥深さを見せてます。映画化も決定だそうです。★★★★

2018年2月20日火曜日

「小型哺乳類館」トマス・ピアース

ニューヨーカーで連載された短編集。インターネットで見る、転ぶ人々のビデオを見る人々。超小型マンモスのクローンを飼う老婦人。ニューヨーカーって、現代的になったんですね。味わいのある連作短編が読みたい方はどうぞ。★★★

2018年2月19日月曜日

「量子コンピュータとは何か(ハヤカワ文庫 NF <数理を愉しむ>シリーズ)]」ジョージ・ジョンソン

ちょっと古いので、量子チップを作る原理の話と、量子コンピュータができたらどのような問題が解けるかに終始している。現在では、解ける問題を探すことが最重要課題で、雰囲気が変わっているのがよくわかります。★★

2018年2月16日金曜日

「江戸・明治百姓たちの山争い裁判」渡辺尚志

日本のコモンズ(共有地)、山。山の権利とは、田畑を作る、木を切る、草を刈る、収穫する。細かに分かれた権利を、お隣と分け合うというと聞こえがいいのですが、殺人まで起こる訴訟の連続。コモンズと軽く考えていた自分が恥ずかしいです。共有する、シェアリングすることの日本の歴史が痛いほど書かれた本でした。★★★★

2018年2月15日木曜日

「ウォートン・スクール ゲーミフィケーション集中講座」ケビン・ワーバック, ダン・ハンター

ゲーミフィケーションの定義とは、「非ゲーム的文脈でゲーム要素やゲームデザイン技術を用いること」だそうで、これをビジネスにどう利用するのかが書いてあります。すでに、ツムツムとかで徹底的にやられている感じですけど。
ポイントを集めるために何かをしてもらうパターン。
1.効果的にスコアを記録する。
2.勝敗がある場合、勝った状態を表す
3.ゲームの進行と外的報酬を結びつける
4.フィードバックを提供する
5.進捗を対外的に示すことができる
6.ゲームデザイナーにデータを提供する
良いことにだけ利用できるわないわけで、ビジネス利用は恐ろしいです。★★★

2018年2月14日水曜日

「韃靼疾風録」司馬 遼太郎

気分転換に、爽快歴史小説。鎖国前の平戸の武士が、遭難した姫を送って満州へ。清朝成立時期の、女真族の生活を、杭州、平戸の三視点で描く大河小説です。最近、こういうのなくなって時代劇もやりにくそう。資料に忠実じゃなくていいので、時代劇ファンタジーとか書いてもいいと思うんですが。★★★

2018年2月13日火曜日

「幸せな未来は「ゲーム」が創る」ジェイン・マクゴニガル

プレイがうまくないという理由で、ベンチを暖める選手がいてはならない「ニューゲーム」という考え方、ガーディアン誌が行った、「地元選出議員の経費を調べよう」はデータを公開して読者に調査を依頼、読者は見つけたことを公開して満足を得る。実は、シビックイノベーションと限りなく似ています。再読しました。★★★★

2018年2月7日水曜日

「世界からバナナがなくなるまえに―食糧危機に立ち向かう科学者たち」ロブ・ダン

バナナは、世界でたった一品種しかない。病原菌などで絶滅すれば、バナナは存在しなくなる。穀物も、かなり似た状態で、人類の危機です。こういった事態に、少数の科学者が奮闘している様子が描かれています。生物多様性がますますなくなる今、科学者たちをどうやったら応援できるのかも書いてほしかった。種子を冷凍保存しても、多様性の中で生き残ったものでない限り、限定的な価値しか持たない。毎年植え付けて、種子を回収することの大切さを知りました。★★★★